2011年度,岸研究室は土木学会関東支部主催の第17回コンクリートカヌー大会に初出場しました.
コンクリートカヌー大会とはセメント系材料を用いて製作したカヌーで,その技術と速さを競う大会です.
LINK:Concrete Canoe Japan http://www.ccj.cc/
コンセプト
岸研究室のコンセプトはずばり,大会初の自己治癒コンクリートカヌーです.
当研究室では,コンクリートにあらかじめ付与した自己治癒能力でひび割れを修復し止水性を回復するひび割れ自己治癒コンクリートの研究を行っており,その特長を活かして,硬化した平板を曲げ加工して曲面を形成するという従来とは一線を画するカヌー製作法に挑戦することにしました.
製作過程
①. 予備試験 |
②. 型枠の製作 |
③. 側版の打設 |
④. 側版の曲げ加工 |
⑤. 底版の打設 |
⑥. 仕上げ |
⑦.カヌーを丸ごと水中養生するうちに,ひび割れが徐々に閉塞していきました. |
ついにやって来ました!埼玉彩湖 |
けっこう人が多くてビックリ・・・ |
岸研と本郷コンクリ研(右)のカヌーは,まさしく「コンクリート」といった感じです. |
岸研のメンバーも集合しました. |
事前練習をするたけうち・ささき組. |
ちょうじ・こすげ組も息があっています. |
技術点
事前審査資料に基づく技術点は,初参戦にして満点の40点を獲得しました!
予選
カヌー初レースを前にするたけうち・ささき組. |
予選6組は,宇都宮大学,横浜国立大学など,優勝候補が入り混じる中でのレースです. |
順調なスタートを切りました. |
応援するメンバー. |
タイムは4分30秒で5着・・・ですが念願の「完走」を果たすことができました! |
敗者復活戦
予選のタイムでは,準決勝には進めず,敗者復活戦に回りました.漕ぎ手をちょうじ・こすげ組に代え,レースに臨みます. |
3分46秒でフィニッシュ.2着のゴールにガッツポーズが出ました.これで準決勝進出です. |
準決勝
この2人に勝負をまかせます. |
準決勝第2レース.決勝進出には少なくとも3位以上が必要です. |
渾身のパドルさばきを見せます. |
結果は,3分19秒で4着.残念ながら,決勝には届きませんでしたが,予選よりタイムを1分以上縮める力走でした. |
レース後
「いやー,マジ疲れました」 |
「来年のオレらに期待してください!」 |
春からカヌー製作が始まって,学生メンバーで朝から夜遅くまで作業したり,時にはみんなで研究室に泊まったり?,大変だなぁと思ったこともありました.でも,こうやって長い時間みんなと同じ目標に向かって取り組むことで絆が深まったと思います!!本番は男性陣の力強い漕ぎっぷり,準決勝進出に感動しました!!(隊長ヤベ) |
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カヌー作製は,ホント大変でしたが皆と夜遅く(時には泊がけで)作業をしたり話し合ったり,良い思い出がたくさんできました!充実感!!!漕ぎ手として出場した敗者復活戦ではぶっちぎり(?)の2位をゲットしたのは嬉しかった半面,悔しかった~TT カヌーメンバーにマキシマムリス ペクト!!(こすげ) |
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この大会でカヌーを2回漕ぎました!岸研メンバーの期待を胸に漕いだカヌーは残念ながら決勝に進むことはできませんでした.しかし,力を出しきることができたのはレース中に聞こえたみんなの応援のおかげです.岸研最高!!!!(あげぽよ↑↑)(たけうち) |
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まさか24才を過ぎて,青春ができるなんて思ってもなかったです.青春をするのに歳なんて関係なくて,熱い魂と共通の目的意識,そして最高の仲間さえいれば,青春はいつでも僕たちを迎え入れてくれるのだとカヌー大会を通して感じました.あなたも是非僕たちと一緒に岸研究室で失った青春を取り戻しましょう.ドゥー・ユゥー・アンダスタンンンンドゥッ!(ちょうじ) |
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Because I’m fourth year of undergraduate , I may drag on seniors . But it was very fun to work under the guidance of seniors who could also give me professional knowledge. Finally , I wanna say I felt fun!!!!ヽ(^。^)ノhuuu!!(Kamada) |
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マジで最高に楽しtimeを,今回のcompetitionを通して,岸研のカヌラー達と過ごせて,ヤバかったです!!この思い出はmy heartで一生輝き続けると思います!!みんなの思いをintoしたカヌーで出場し,見事完走出来たのも岸研に所属していたからだと思います!!Join usしちゃおー(ささき) |
カヌー製作に当たり,いくつものミーティングや予備試験を重ねてきました.研究や授業の合間を縫ってのカヌー製作は決して楽ではありませんでした.しかし,だからこそ大会後に感じた達成感は非常に大きなものでした.
また,皆で協力をしながら,一つの共通の目標に向かって努力をすることで,研究室メンバー間に強い連帯感が生まれました.これらのコンクリートカヌー大会を通じて得ることができたものは,今後の私たちの人生における貴重な財産とも言えます.
今年度得ることができた成果や課題を活かし,来年度はよりレベルの高いコンクリートカヌーを目指します.